第3章 働き方改革実行計画
働き方改革
「働き方改革」は、働く人一人ひとりが、より良い将来の展望を持ちうるようにするとともに、労働生産性を改善して生産性向上の成果を働く人に分配し、より多くの人が心豊かな家庭を持てるようにするために、働く人の視点に立って、日本の労働制度と働き方について、日本の企業文化、日本人のライフスタイル、日本の働くということに対する考え方そのものに手を付けていく改革である。
2017年3月に政府の働き方改革実現会議が「働き方改革実行計画」を決定・公表した。
我が国の経済成長の隘路の根本には、少子高齢化、生産年齢人口減少という構造的問題に加え、イノベーションの欠如による生産性向上の低迷、革新的技術への投資不足がある。日本経済の再生を実現するためには、投資やイノベーションの促進を通じた付加価値生産性の向上と、労働参加率の向上を図る必要がある。
そのために、画一的な労働制度、保育や介護と仕事の両立困難など様々な壁を一つひとつ取り除き、誰もが生きがいを持って、その能力を最大限発揮できる一億総活躍の国創りをする。これを目指すのが、「働き方改革」である。
「働き方改革」は、「一億総活躍社会をひらく最大のチャレンジである」と位置づけられている。
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