第1章 我が国の経済社会の現状
有効求人倍率
「有効求人倍率」とは、「月間有効求人数」※1を「月間有効求職者数」※2で除して得た求人倍率である。
厚生労働省が「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」で、毎月、有効求人倍率を発表している。
「有効求人倍率」は、ハローワークでの求職者1人あたり何件の求人があるかを示している。
有効求人倍率は、2009年に年平均最低(0.47)を記録して以降、増加傾向を続け、2016年の年平均は1.39にまで回復した(バブル期最高の年平均は1990年の1.43)。完全失業率も減少しており(2016年平均で3.1%。総務省「労働力調査」)、雇用情勢は「売り手市場」の状況にあるといえる。
※1「月間有効求人数」は、前月から繰越された有効求人数(前月末日現在において、求人票の有効期限が翌月以降にまたがっている未充足の求人数)と当月の「新規求人数」の合計数をいう。
※2「月間有効求職者数」は、前月から繰越された有効求職者数(前月末日現在において、求職票の有効期限が翌月以降にまたがっている就職未決定の求職者数)と当月の「新規求職申込件数」の合計数をいう。