第1章 我が国の経済社会の現状
労働力人口
○労働力人口
「労働力人口」とは、「就業者」※1と「完全失業者」※2をあわせたものである(就業者+完全失業者)。
※1「就業者」とは、「従業者」(収入を伴う仕事をしている者)と「休業者」(仕事を持っていながら病気などのため休んでいる者)をあわせたものである。既に仕事を持っている者ということができる。
※2「完全失業者」は、これから仕事を持とうと求職活動している者である(【完全失業率】を参照)。
労働力人口は、既に仕事を持っている者とこれから仕事を持とうと求職活動している者の合計といえるから、労働市場において供給側に立つ者の集まりということができる。すなわち、一国の経済が財やサービスの生産のために利用できる人口ということになる。
○非労働力人口
「非労働力人口」とは、15歳以上人口のうち、労働力以外の者である。非労働力人口は、少しも仕事をしない者(ただし、仕事を休んでいる者や仕事を探している者は除く)が主に何をしていたかにより、「通学」、「家事」、「その他(高齢者など)」の3つに分類される。
(就業状態の分類)
(労働力調査の解説(総務省統計局)の「就業状態の分類方法」を参照して作成)