労働法務士資格を活かして、定年後も社会に貢献
62歳の受託社員 さん
取得時年齢:62歳
受託社員
私は第15回労働法務士認定試験に合格しました。かつて勤めた企業を定年退職した後、会社の相談窓口で受託社員として勤務しています。主な業務は、社員からのハラスメントや、労働条件、配置転換などいろんな労務相談に応じること。ありがたいことに多くの相談が寄せられますが、働き方改革やハラスメント防止、非正規雇用の問題など、内容が年々複雑化してきました。
そうした中、「もっと自信を持って正しいアドバイスをしたい」と思い、労働法務士認定試験に挑戦することにしました。久々の勉強に最初は戸惑いましたが、推薦参考書(ニューレクチャー 労働法 第3版)を繰り返し読み、過去問を繰り返し解いて、法制度の体系的な理解にも努めました。特に労働契約法や労働基準法、育児介護休業法など、実務でよく相談される分野は重点的に学習しました。
試験に合格したことで、相談対応に対する自信が格段に上がりました。たとえば、パートタイム労働者の雇止めに関する相談では、法的根拠を示しながら説明でき、相談者から「とてもわかりやすかった」と感謝の言葉をいただきました。また、就業規則の整備やハラスメント相談への対応でも、法律を踏まえたアドバイスができるようになり、職場内でも信頼を得ています。
定年後も社会に貢献したいという思いで続けている仕事ですが、労働法務士としての知識が加わったことで、より実践的で説得力ある支援ができるようになりました。年齢に関係なく学び続けることの大切さを実感しています。これからも、地域の「労務の相談役」として、誠実に対応していきたいと思います。